本浦船名甚句・島平の相撲甚句

参照:いちき串木野郷土資料1  2015年10月刊

本浦の船名甚句

1 串木野港の 船の名読めばよ
松の緑の松栄丸  浜はざんぶり若潮
男度胸の身をゆする
沖の初潮 朝潮か 三栄 あれば勝栄
近代装 の重徳が  七つの海を征服し
荒田 八幡政吉が  大漁喜ぶ喜漁丸
風はそよそよ福栄丸
幸徳丸には夢乗せて  幸栄あれや
明日の日もふるえ興洋国の基よ

2  船名甚句を続けて読めば 佐多の岬を後にして
はるかに望む南海の  黒潮おどる龍生丸
南十字を豊海に  赤道越えて大洋丸 
天気がよければ丸六で  波を枕の海龍丸
怒ど涛もどんとける天龍丸
嵐もやがて好天し
鏡の海を共に進むは鏡進
鮪は満船旗の波  藤崎回れば勝栄丸

朝日に光る錦哉も  夢は飛ぶ飛ぶ古里へ
愛しあの娘は松福恵比須顔
月もまるわか若潮で  理想も幸遠永久に
我が串木野の水産業


  歌詞に出てくる船名:昭和40年頃、
    松栄丸・若潮丸・初潮丸・朝潮丸・三栄丸・勝栄丸・重徳丸・
    政吉丸・喜漁丸・福栄丸・幸徳丸・幸栄丸・興洋丸・龍生丸・
    豊海丸・大洋丸・丸六丸・海龍丸・天龍丸・鏡進丸・錦哉丸・松福丸



島平の相撲甚句 (須賀の相撲踊)

松の照島 波打つ磯にョ 晴れの相撲 終えたなら
しばしの別れ 名残りをば 惜しみながらも船の上
見送る涙 知らぬげに 笑顔で握る錨綱
島平港を後にして 潮路遥かな三陸の海
海猫飛び交う波枕
赤道のぞめば南海の 逆巻く怒涛波しぶき
負けずに吾ら 元気にて大漁旗立て帰ります
どうぞ皆様留守中は ご無事安泰いや栄え
今日の土俵で ヨーホホイ 祈りますゾエー

船は出て行く島平港 愛し思いを胸に秘め
別れて行くは西東 黒潮うずまく紀州灘
鴎飛び交う波の瀬に 今日も暮れ行く南海の
青い月見りゃ思い出す 可愛いあの子の片えくぼ
瞼ににじむ露の玉 激浪波浪もなんのその
薩摩男児の意気晴れて 入港のその時は
きっと大漁で ヨーホホイ 帰りますゾエー


此処に揃いし踊り児衆は 島平青年その中で
一番きれいな体持ち 雨風潮にたたかれて
肌は赤銅さながらに ふだん剛気の勇ありて
強いようでも気はやさし そこの娘さんよく見とけ
男持つならこんな方 鉄の腕にいだかれて
夜は秘めごと夢まるく 結ぶ楽しさ面白さ
父さん母さん若婿に 選びやんせよ ヨーホホイ
踊り児衆をエー エー エー


島平港の 船の名呼べばヨー
恵比寿大黒その恵受けて 宝の宝栄
春風満帆の天春と あまねく大洋南海
拓きて進む南進よ 笑顔で帰る笑福
其の意気盛んな福盛丸 福で栄える福栄
福を寿ぐ福寿丸 松は緑の松栄
薩摩印の松源
郷土の栄え長久に 喜び多き多賀丸
鴎もしたう千鳥丸 揃た船船大漁の
願いを込めて此の甚句 力士一同はヨーホホイ
歌いますゾェー

  歌詞に出てくる船名:昭和40年頃、
    大黒丸・宝栄丸・天春丸・南海丸・南進丸・笑福丸・
    福盛丸・松栄丸・丸十丸(松源)・長久丸・多賀丸・千鳥丸




夢かうつつか さてまぼろしかヨー
寝ても覚めても苦労さす
船乗りさんには どこが良くてほれたヨー
仕事帰りの意気のよさ
相撲にゃ負けても 怪我さえなけりゃヨー
晩は私が負けてやる
逢えば瀬なんだか ゼニスの沖で
薩摩作りの主の船 櫓太鼓にふと目を覚ましヨー
明日はどの手で投げてやろ




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