資料 5.

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薩摩川内市でのサツマ型和船の建造と進水式

鹿児島県薩摩川内市高江町は、川内川の河口に位置し、昔から和船による漁労や
機帆船による材木運搬など川内市街地までの物資輸送の海上交通の要衝となっていた。
戦国時代、天正15年(1587)5月、豊臣秀吉が大軍を率いて、この川内川河口に
上陸している。また、江戸時代は薩摩藩の港があった。

高江町で昔から漁労に使っていた和船を再現しようと、地元の若者二人(山内 伸雄 氏、
上大迫 健造 氏)が薩摩川内市西方町の船大工、橋口 昌市 氏に師事し、その伝統的な
造船技術の習得を行っている。

建造は橋口 昌市 氏の指導を受けながら、山内 伸雄 氏が行い、助手として上大迫 健造 氏が
参加し、和船の建造に平成18年4月から着手した。
大きさは全長8.2m、幅2.4mであり、主な材木は地元の杉を使っている。
特徴としては、五丁櫓と帆走ができ、船首はサツマミヨシの船形になっている。
平成19年5月に完成し、5月19日(金)に高江町川内川河岸で進水式が行われた。

全国でも木造和船の船大工は、需要の減少と高齢化のため、後継者がいなくなっている。
和船の建造技術の伝承・記録を残してゆくことが切望される。

                          (平成19年5月19日撮影)



 


 


 


 


 


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作成年月日 :2007年5月19日